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臭かった体験学習=小学生らチエテ川見学=サンパウロ市

11月11日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】サンパウロ州サンベルナルド・ド・カンポ市の小学生百三十人が九日、サンパウロ市内を流れるチエテ川の清掃工事現場を見学した。三年生の「水と環境」をテーマとした授業の一環で体験学習となったもの。
 川辺に着いた学童らはピクニック気分がふっ飛び、口や鼻を押さえて「臭い」を連発。付き添いの教師が川の水に触らない様に注意したが、その必要はなく全員が川面から離れて船内に乗り込んだ。しかし船が走り出すと、乗り込んだ工事技師に「どうして色が真っ黒なの?」「あの白い泡は何?」と矢つぎ早の質問が飛んだ。
 技師が川底にはタイヤ、冷蔵庫、車が沈んでいると説明し、犬の死骸もあるには「エーッ」。ゴミの量は八百万立方メートルに達すると言ってもピンと来ない様子で、フスカ八百万台分と言うと分ったような顔をしていた。
 見学が終り船が岸に着くと子どもらは悪臭から逃れるため我先にとバスに乗り込んだ。彼らには体験記を書く宿題が待っている。

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