11月12日(金)
外務大臣政務官(筆頭)で衆議院議員の河井克行氏(41、広島県出身)が九日、サンパウロ市アクリマソン区の広島文化センターを訪れ、同県出身者らと懇談、海外移住の労をねぎらった。同氏は、ブラジリアで八日~十日に行われた教育に関する国際会議に出席するため来伯。移住者と会話を交わしたい、という本人の希望で、サンパウロに足を運んだ。
「ほかの県人会が羨ましがるでしょう」。設備などを見学した河井氏はそう繰り返して述べた。母県から一億五千万円の援助を得て建築された同センターを誇らしく思ったようだ。歓迎会に出席した約四十人一人一人に名刺を渡し、声を掛けた。
同氏は「皆さんは和やかな表情を浮かべておられますが、昔は、苦労されんじゃ思います。我々県民は、海外に移住された方のことを絶対に忘れません」などと終始、広島弁で話した。
広島県人会の婦人有志により、フェイジョアーダやカイピリーニャが振る舞われた。落久保博県人会副会長は県人会活動を説明。「ホームステイなどを企画して日伯の交流を深めたい」と語った。
歓迎会には、石田仁宏サンパウロ総領事も出席した。
河井氏はこの日、慰霊碑を訪問したほか、日本館、移民史料館を見学。夕方、日系団体代表者と懇談後、帰国の途に就いた。
国際会議はエデュケーション・フォー・オールといわれるもので、ユネスコとブラジル政府が共催した。同氏は九日、「教育の質」について、スピーチを行なった。