11月13日(土)
邦楽「美和会」の斎藤すみえミリアンさんは、十日午後、先月、ジョアン・ペソア(パライーバ州)とレシフェ(ペルナンブコ州)で開催した共同リサイタルの成功を報告した。
十月二十日、パライーバ連邦大学が主催、シネ・バンゲでグルポ・シンザンと美和会、パライーバ大学室内楽団(指揮・アントニオ・カルロス・コエリョ氏)による「リサイタル・デ・ムジカ・トラディショナル・ジャポネーザ」が開催された。同大学のアリセ・ルミ・サトミ音楽学部教授(美和会会員)の「音楽博士取得」(バイア大学で論文審査)披露を兼ねた催しだった。
会場は、五百人の聴衆で埋め尽くされた。地元紙は五百人がいかに魅了されたかを大きく取り上げ、テレビは生中継のほか、後日ビデオでも流した。圧巻は「越天楽変奏曲」、ほかに「六段の調べ」「千鳥の曲」「春の海」など。サトミ教授の教え子たちのコーラス・グループが「さくら」「荒城の月」を歌い、花を添えた。
斎藤さんによると、室内楽団との音合わせは、リサイタルの前、二日間、行われた。「どうなるなるのだろう。大丈夫なのか」と不安だったが、杞憂だった。コエリョ氏の指揮により、リサイタルは予期以上の成果をおさめたという。
レシフェでの演奏会は、二日おいて、二十二日、ペルナンブコ音楽大学小講堂で行われた。会場はこじんまりしていたが、いい雰囲気で進行した。ジョアン・ペソアは、美和会としては、これまででもっとも遠い記念すべき〃遠出〃だった。