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ブラジル銀行総裁が辞任=数々の醜聞が決断理由に?
11月18日(木)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十七日】ブラジル銀行のカセブ総裁が十八日、財務省本省で辞任を発表した。発表の場にいたパロッシ財務相は、ルーラ大統領とともに総裁の慰留に努めたが、辞任を受け入れざるを得なかったと述べた。後任にはマラニョン副総裁(国際部門担当)が暫定的に就任した。
財務相によると、カセブ総裁は就任当初に一年半ないし二年間しか総裁に留まるつもりはないと話し、先月に辞任の意思を表明していたという。
辞任の背後に政治的圧力が存在したことを財務相は否定したが、労働党(PT)極左グループを始めとする敵対勢力が総裁を攻撃していたことはよく知られる。PT新本部建設費用を募るために催されたコンサートチケット七万レアル分をブラジル銀行が購入したこと、同総裁が九九年から〇二年まで国税庁に申告せず外国に不正送金していたこと、コンサルタントとして総裁が以前に社長を務めていた「クレジカード」の重役三人を審査なしに高給で雇ったことなどが、辞任につながったとみられている。
パロッシ財務相はカセブ総裁を社会経済開発銀行(BNDES)のレッサ総裁の後釜に据えたかったらしい。理論家であっても優秀な実務家ではなく、財務相を攻撃ばかりしていたレッサ総裁の更迭をルーラ大統領は望んでいた。財務相は総裁辞任後もカセブ氏をブラジル銀行の理事として招きたいと述べたが、同氏は返事を保留している。