11月18日(木)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十七日】十八日の外国為替市場でドルは一ドル二・七八六レアルで取引を終え、二〇〇二年六月二十四日に記録した二・七八〇レアル以降、最低のレベルに達した。
国内の景気回復と好調な輸出を背景に、ドルは十一月以降二・五五%、今年に入って四%下落した。輸出業者らはドル安の継続を懸念しており、一ドル二・八〇レアルより低いレベルは中小業者に大きな打撃を与えるとブラジル貿易協会(AEB)のカストロ副会長はコメントした。
為替市場関係者らは、ドルの下落を止めるため中銀がドル買い介入を実施するかどうかに注目している。貿易黒字を維持し、外貨準備を増やすためにもドル買い介入は行われると同副会長はみる。二・七五レアルに近づけば介入の可能性は高いとみる為替業者もいる。
中銀が発行する公報「フォーカス」最新号によると、金融機関百社は年末に一ドル二・九〇レアルと予測している。