11月19日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十一日】教育省は十日、国内の成人の文盲を撲滅するため、キューバが実施しているビデオによる教育を導入することを決定し、タルソ教育相とキューバ教育大臣との間で合意文書が取り交わされた。
この教育はビデオで行われるため、教師がいなくても家庭や集会場で独習できる利点がある。これにより教師不足も解消でき、ビデオ授業にはボランティやNGO(非政府活動団体)を配置して助言を行うとのこと。キューバは六〇年代から文盲撲滅運動を展開し、この方式を採用した結果、現在ラテン・アメリカでは最も文盲が少ない。
同省では来年初めから試験的に行い、効果があれば上半期中に全国で実施するとの方針を固めた。とりあえずブラジル国内で文盲率が二九%となっているピアウイ州で実施される。人口別に大中小の三市で行い、効果を確認するとしている。ビデオは七十段階の授業内容で、全てポルトガル語に吹き替えられている。来年初めにキューバ関係者が来伯し実地指導を行う予定。