11月20日(土)
広島日伯協会会長の筒井數三氏(シンコー取締役社長)がブラジル政府のリオ・ブランコ章を受章、伝達式が今月八日、広島市内のホテルで開かれた。ブラジルからの青少年の受け入れや広島文化センターの建築に尽力。その功績が評価された。式には藤田雄山知事、イヴァン・カンナブラーヴァ駐日大使、秋葉忠利市長など計五百人が出席、同会長の栄誉を祝った。
筒井会長は一九八八年(平成元年)から、広島青少年文化センター理事長。コチア青年団、パウリスタ少年野球団、ボーイスカウト・ガールスカウトに宿泊の便宜を図るなどして親善交流に貢献している。
また、九八年に広島日伯協会会長に就任後、広島文化センター建築(県人会会館、総工費一億五千万円)に奔走。行政機関や商工会議所などを回って、資金援助を仰いだほか、ブラジルを四回ほど訪れて県人会関係者らと意見交換した。
高木ラウル本社社長が中心になって叙勲申請。同社長と大西博巳県人会会長が式に出席した。
筒井会長は「広島文化センターの原動力は二世、三世の皆様からの『子孫のため、日本の昔の教育の優れたところを申し送るための研修場を』という建設の情熱と母県の配慮によって実ったもの。受章は全く夢のようで信じられません。今後日伯の親善交流に貢献していきたい」と喜びを語った。
カンナブラーヴァ大使は「広島県出身の移住者や来日中のブラジル人により、ブラジルと広島の友好の絆は一層深まっています。日伯協会、県人会の活動は両国民が共に築きあげた歴史をより豊かにします。筒井氏のような人が存在している事は、喜ばしいことです」と祝辞を述べた。