11月26日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十五日】麻薬対策局(Senad)は、アルコール中毒と路上生活する青少年らによるシンナー吸引撲滅のための特別策を検討している。
ブラジル神経薬剤情報センター(Cebrid)とサンパウロ連邦大学が二十七の都市で路上生活する青少年二千八百七人を対象に実施し、二十四日に開催された麻薬フォーラムで発表された調査結果によると、青少年らが使用する薬物としてはタバコが最も多く(四四・五%)、アルコール(四三・〇%)、シンナー(二八・七%)、大麻(二五・四%)、コカイン(一二・六%)が続く。
「シンナーの使用を抑えるための対策を強化しなければならない」とCebridのウショア・センター長は発言した。シンナーの販売は、業務上必要な人にしか認められていないが、比較的容易く入手できるという。アルコール中毒については、対策を検討するため麻薬対策審議会に技術部会がすでに設置されている。
路上生活する青少年の薬物使用への対策としては、家族や学校とのつながりの強化が有効であることが調査により判明している。家族とのつながりを保ち、かつ何らかの薬物を使用している青少年は全体の一九・七%にすぎないが、路上生活する青少年の間ではその割合が七二・五%に跳ね上がり、四五%が虐待や不仲など家族との間に問題を抱えているという。