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高い黒人の死亡率=白人の2倍を超える

11月26日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日】十一月二十日は「黒人の日」となり、今年からサンパウロ市では休日と制定された。一六六五年に時の黒人リーダー「ズンビ」が暗殺された日を記念したもの。
 これに関連し黒人の健康と社会的地位を研究している市民団体は、黒人が白人と比べ、病院での差別待遇や貧困が原因で、倍以上の確率で死亡していると発表した。これらのデータは年内発行の専門誌に掲載される。
 それによると、ストレスなどが原因の神経系の病死は人口十万人当たり、白人が三・〇四人に対し黒人は六・四三人と倍以上となっている。これは貧困生活と将来への不安からくるものだという。また伝染病による死亡は白人が十七・一四人(十万人当たり)に対し黒人は三十・五八人で、エイズ患者は男性で白人十五・六四人に黒人二十三・一三人となったが女性では五・四五人に対し十二・二九人と差が広まった。
 同団体によると、衛生観念にも問題があるが、日常の労働に追われて病気の発見が遅れ、手遅れが原因で死亡するケースが多いという。