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銃乱射で40人が重軽傷=麻薬密売人らが服喪求めて=リオ

11月30日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】麻薬密売人とみられるグループが二十八日午前一時半ごろ、リオ市北部のファベーラ(スラム街)、シャトゥーバの丘にあるダンスパーティー会場に乱入して銃を乱射、手榴弾を爆発させた。その結果、一人が死亡、約四十人が重軽傷を負った。
 負傷して病院に運ばれたのは男性二十一人、女性十八人で、ほとんどが十五歳から二十六歳までの若者だった。十七人は銃で撃たれ、他の二十二人は手榴弾の破片でけがをした。うち四人が重体。死亡した一人は密売人とみられる。
 事件は、麻薬組織コマンド・ヴェルメーリョのメンバーでアンドレジーニョ・モラルとして知られる密売人が警察に射殺された直後に発生しており、死んだ同密売人の喪に服すようパーティーの中止を求めたが従わなかったため、犯人らは会場で乱射したと警察はみている。また、アンドレジーニョの居場所を密告した人間が会場の中にいたこと、ライバル組織が密売人の死を知って攻撃に出た可能性も取り沙汰されている。
 アンドレジーニョは、ライフルで武装した仲間をオートバイの後ろに乗せて通行中、巡回していたパトカー二台とすれ違い、その後銃撃となって被弾した。同密売人は病院に運ばれたが死亡した。死亡した数分後には事件の被害者が同じ病院にかつぎこまれ出したという。
 事件発生十二時間後になって警察はファベーラに到着し、現場検証を行った。その間もファベーラの様々な場所で銃撃があったが、けが人などについての情報は入っていない。