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東西南北

11月30日(火)

 十二日前から行方がわからなくなっていた銀行員のカスチーリョさん(31)が二十八日、サンパウロ市東部パルケ・デ・カルモ区の路上で軍警に発見された。さるぐつわをはめられ、手足をしばられた男が路上に転がっているとの通報を受けて軍警は現場にかけつけた。誘拐事件とみて警察は捜査を開始したが、被害者は意識がもうろうとしており、事件の詳細は不明。家族によると、身代金を請求する電話もなかったという。
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 中流層の青年三人が二十六日、路上生活者を殴り殺した容疑で逮捕された。被害者は三十代の痩せこけた黒人。事件は同日午前一時ごろ、リオ市北部デル・カスチーリョ区の路上で発生。被害者がズボンを下げて青年の妹(17)に性器をみせたのに怒り暴行を加えた、殺す気はなかったと青年らは供述した。しかし、近所の人たちは、被害者は自分の世界を生き、周りの人間に迷惑をかけたことはないと証言している。
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 三十日からサンパウロ州都市圏鉄道公社(CPTM)と地下鉄のルース駅での相互乗り換えが完全に無料となる。九月以降、日曜・祝日はすでに無料となっていた。これによりブラス駅とセー駅の混雑緩和が期待される。ルース駅の一日の乗降客は約九万人。
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 バストス法相は二十六日、十二月二十三日に期限を迎える銃器回収キャンペーンを最低半年間延長する考えを明らかにした。期限内に目標である二十万丁の銃器は回収できそうだと同相は発言。キャンペーンを行っても犯罪者らが銃を差し出すわけでないとの批判に対し、「そんなことはわかりきっている。キャンペーンの目的は善良な市民が銃で罪を犯すことがないようにすることだ」と、家庭内や交通事故をめぐるケンカを引用し、同相は反論した。