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会員増加目標1万6千に=援協地区委員=総会、優秀委員を表彰=会費「据え置き」を要請

11月30日(火)

 サンパウロ日伯援護協会(和井武一会長)は二十七日午前十時から、サンパウロ市リベルダーデ区の文協ビル新館展示室で第二十七回地区委員総会を開いた。関係者百人が出席。会費集金や新規入会者の獲得に優秀な成績を残した委員を表彰するなどした。会員へのサービス向上に注力するため、来年度の会員増加目標は今年度と同様に一万六千人に留めた。会費の調整については、集金が困難になるとして反対意見が主流を占めた。
 援協会員は今月十九日現在、一万五千四百七十六人。〇三年十一月二十日から千百六十四人が入会し、三百五十二人が退会。結果、八百十二人増加した。この一年間、年額、月額会員合わせて四十八万五千六百五十九レアル四十八センターボを集めた。
 和井会長は「一時期会員が七千人まで落ち込んだことがある。よく持ち直し、今年は一万五千人の大台に乗せることが出来ました」と地区委員の労をねぎらった。
 新会員勧誘のトップは、ボリヴィア・ラパスの井畑レネ・セルジオさんで三十三人。会費集金は、団体でモジ・ダス・クルーゼス地区の百九十人、個人で同じくモジ・コクエーラの中谷哲昇さんの九十人だった。新規入会者を十人以上勧誘した委員と団体で七十人以上、個人で六十人以上から会費を集めた委員が優秀者として表彰を受けた。
 地区組織委員会(建林成幸委員長)が、インフレなどを考慮して年間会費を四十四レアルから五十レアルに値上げしてはどうかと、提案した。
 これに対して、「年々額が上がっているので、今年は据え置きにしてほしい」、「五十レアルは負担が大きい」などと否定的な意見が多く出された。
 ある委員は地方在住者のメリットが少ないことを問題にし、「勧誘時に、福祉への援助を請うのか恩典をPRするのかで迷ってしまう」と訴えた。
 会費の調整は今後援協理事会で審議、その是非を問うことになる。
 来年度の会費増加目標について、建林委員長は「一人一人の会員を大切にして、コミュニケーションを図っていきたい」などと述べ、今年度同じ一万六千人に設定することに理解を求めた。
 地区委員を対象にした援協施設訪問は今年、距離などの問題でカンポス桜ホームが除外された。来年度は、桜が満開になる時期をめどにカンポスにも足を運ぶよう検討することになった。
 牧野美好さん(モジ)、藤沢国男さん(ドラセーナ)、安藤善兵衛さん(サントス厚生ホーム)の三人が死去したほか、高齢化などで約十人の地区委員が退任。新たに、十二人の地区委員が就任した。