12月2日(木)
全国六州の軍警から選出された治安特殊部隊百四十六人が三十日、任務遂行のためエスピリト・サント州ヴィトリア市へ到着した。これまで当地に駐屯していた陸軍兵士四百四十人と交替する。同部隊は八月、法務省によって創設され、今回が初出動。隊員は各州から抜擢されたエリート軍警で、ブラジリアの連邦警察アカデミーで都市治安に関する二週間の特訓を受けた。
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燃料マフィアを取り締まる監督官二百人が三十日、サンパウロ市内のガソリン・スタンド九十四カ所を検査した。これまでで最大規模の手入れだった。検査では、ガソリンに違法に混入された溶剤の有無と、アルコール混合率が規定以内かどうか確認された。五カ所のスタンドは、メーターに表示された量の半分しか燃料が入らないよう細工されていた。二カ所は、徴収金額を自動的にごまかせるようにしていた。
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サンパウロ州クバトン市にあるペトロブラスの製油所で、従業員十三人がベンゼンに汚染された疑いで職場を離れた。十三人の血液からは白血球の減少が確認された。同製油所では二カ月前にも従業員一人が白血病にかかって死亡している。十一月初めに労働地方警察はベンゼンの漏出があったとみて、同製油所の二カ所の区域を閉鎖していた。
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飼っている犬に隣人の奥さんの名前をつけたため、ご主人が怒って飼い主を刺し殺す事件が二十九日夕方、クリチーバ市ヴィラ・グアイーラ区で発生した。どんな名前をつけたかは、警察は発表しなかった。人の名前を犬などのペットにつけることを禁じる法案が現在下院憲法委員会で審議されており、同法案が成立すると違反者は罰金刑を受ける。