12月2日(木)
[ロンドリーナ]第一回笠戸丸移民の唯一の生存者、中川トミさんの九十八歳を祝う会が、去る十一月十四日夜、子息たちの主催で、当市のシュラスカリア・シマロンで行われた。家族、親戚百二十人が集まって賑わった。
この日は、サンパウロからFDP記録映画制作のプロデューサー野崎文男氏、撮影技師の左藤嘉一氏も駆けつけ、取材した。来年、日本テレビの番組で「百歳をめざす笠戸丸移民」のタイトルで、放映が計画されており、その収録だった。
カメラを向けられると、はじめ緊張気味だったトミさんも、やがて唄まで飛び出す上機嫌となって、幸せを満喫していた。熊本県の生地では、従兄弟にあたる元田秀次さんが百二歳で元気だという話を聞き、「私も百二歳の日本移民百周年までは頑張って生きたい」と笑顔で話していた。(中川芳則通信員)