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街娼に頭悩ます住民=客のナンバー撮影の奇策も=サンパウロ市
12月4日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙三日】サンパウロ市ブタンタン区の住民は急増した街娼の追放対策に頭を悩ましている。一日に開かれた対策緊急会議には商店主や住民百二十人が集まり協議した。
中でも賛同が多かったのは、街娼と交渉中の車のナンバーを写真撮影して後日自宅に送り届ける案だった。さらにインターネットで公表することも検討された。これにより客が寄り付かなくなれば、彼女(彼)らも移動していくだろうとみられる。しかし、写真となると彼女らの抵抗は激しく、カメラどころか撮影者に危害を加えかねないとして、誰がどのように猫に鈴を付けるかが問題となった。
街娼はこれまでサンパウロ市競馬所ジョッキークラブ前の通りに集中していたが、その数が急増して脇の街路にまで立ち並ぶようになり、住民によると、朝になると「コンドームのじゅうたん」のようだという。
いっぽうで、同地区を縄張りとしている男娼らは、ドライブインやモーテルを利用しており街路は汚していないと否定しつつも、写真を撮られると客が寄り付かなくなり、商売上がったりだと不安げだ。
警察によると、毎日パトロールしているが、違法行為や暴力、盗みなどの告発がなければ検挙はできないとしている。彼女(彼)らも社会の一員で人権は守られるとのこと。