12月7日(火)
【ブラジリア支局】当地在住の上野秀さん(73)は、「拓魂の碑」の建立を思い立ち、去る九月二十四日、日本から親類、ブラジリアの知名人、友人らを招いて,定礎式を行った。
上野さんは五六年、コチア青年第一次六回生として、オランダ汽船ルイス号で渡伯。レジストロでの五年間の農業経験の後、六〇年十月、ブラジリアのリアショ・フンドの地に入植した。
持ち前の粘りと根性で今日の成功を収めた現在、自分の耕地の、政府とのさらに五十年間の再契約を結ぶという記念すべき年にあたり、当時、不毛の地といわれたゴイアス高原で、志半ばで亡くなった人たちのことを想った。
居ても立ってもいられず「拓魂の碑」の建立を思い立ち、今年中に自分の気持ちを整理し、さらなる発展に向け再出発しようという決意した。日本からの親類、ブラジリアの名士、友人多数参加のもと、定礎式を執り行った。