12月7日(火)
レジストロ市役所(サムエル・モレイラ・ダ・シウヴァ市長=PSDB)は一日晩、任期中に世話になった日本政府や日系諸団体を招き、サンパウロ市の日本食レストラン・サムライで謝恩晩餐会を催した。同市長は今月で二期八年を務め上げ、来期からは後進に道を譲る。
総領事館から山口克己領事、JICAサンパウロ支所は石橋隆介次長、国際交流基金は吉井弘所長、リベルダーデ日伯文化援護協会からは池崎博文会長と網野弥太郎評議会長、野村丈吾元連邦下議、野村アウレーリオ市議らや邦字紙二紙関係者らが出席した。
最初に挨拶に立ったシウヴァ市長は、「みなさんのおかげで、市民から尊敬される任期を送ることができた。市役所と日系団体が役割分担する中で果たしてきた市制への貢献は大きい」と感謝の言葉を述べた。
任期中の〇二年、元海外興業株式会社(KKKK)所有の精米工場・倉庫群を改装して、文化教育センター、日本移民資料館、日系美術館にしてオープンするなど、両者は良好な関係を築いてきたことを強調した。また、レジストロ日伯文化協会の本部会館を新築した時も、市役所が土地の提供し、文協が日本家屋風の建築にした。
さらに市長は、「スシ祭り、灯篭流しなど日系団体の行事が、今では市の重要なイベントとなっている。日系諸団体の協力がレジストロの価値を高めている。本当にありがたい」と賞賛した。
続いて、山村敏明レジストロ文協会長は、「日本移民発祥の地の一つ、という名に恥じない活動を、みなさんと協力しながら今後も続けて行きたい」と語った。
なお姉妹都市である岐阜県中津川市を同市長が訪れた時、「サムライ」というあだ名を頂戴したことから、この店が選ばれたとの話も披露された。当日は、レジストロ野球クラブの佐々木悟会長や十六年間市議を続けてきた近岡健治さんらも出席し、十一時近くまで歓談した。