取材をしていて、いつも不愉快になる会合がある。県連の代表者会議のことだ。
先日の会議で、執行部から来年の日本祭りは、会場をイミグランテス展示センターに移転したい、との提案があった。
州議会から会場の協力が受けられない上に、複数のスポンサーから会場移転を迫られたことに伴ういわば苦肉の策だ。
執行部の提案に対し、反対や疑問が相次いだこと自体に問題はない。某祭典協会と違い、民主的な要素が残っている証だからだ。
ただ、発言そのものには疑問符が付く。「赤字になれば誰が責任を」「県人会の売上が落ちたらどうする」「出店料は安くなるか」などと県人会の損得に関する内容ばかり。いかに汗を流さず美味い汁を吸うか――との姿勢が見え隠れする。
成功に向け奔走する執行部を全体で支えようという意識を持ちたい。 (記)
04/12/9