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建設部門6.8%の成長=3年連続マイナスの汚名返上=サンパウロ州

12月10日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】建設部門が本年六・八%の実質成長を遂げる見通しとなった。サンパウロ州建設業協会が発表したもので、成長率は一九九七年の七・六%に次ぐ史上二番目の伸びとなる。さらに過去三年間は連続マイナス成長で低迷を続けていただけに、ようやく陽の目を見たかたちだ。
 三年間で累計九・五%のマイナス成長となったことで、同部門はGDP(国内総生産)成長の足を引っ張っていた。しかし今年はその汚名を返上、とくに第3・四半期のGDP成長は例年、中だるみを起こし停滞するものだが、今年は六・一%と驚異的成長を示した。これは建築部門が貢献したと指摘する向きが多い。
 同部門の伸びは、建築資材生産が昨年比六・三%増加したのに加え、国内の建設用鉄鋼資材の消費が二一・四五%増となったことで実証されている。ただしセメント消費はわずか〇・二四%の伸びにとどまった。
 同協会によると、今年当初の予測は四・五%だったが、過去の不況によりそれまで温存されてきた投資案件が、今年の景気回復を支えに実行に移されたとみている。来年は四・六%の成長を同協会は予測している。業界筋は、今年の伸びが異常で、来年の予測は現実的に分析した結果だという。
 また銀行融資は今年の三十億レアルから百二十億レアルへと四倍増の枠が準備されるとみられているが、これに応じるのは大手企業に勤務する社員のみだという。中小企業の社員はマイホーム購入気運が低いのと、大都市とくにサンパウロ市での需要が少ないことを強調している。同部門での雇用は一月から九月までに全国で二・四四%の伸びで、サンパウロ州では一・七三%増となったのに対し、サンパウロ市ではわずか一%にとどまった。サンパウロ州内ではABCD各市の近郊が好調に推移している。

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