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軍政期の機密文書焼却=空軍、弾圧の証拠隠滅図る

12月14日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】ブラジル空軍が軍政時代の機密文書を秘かに焼却していた。十二日夜に放映されたグローボ局のワイド番組ファンタスチコがショッキングなニュースとして報じたもので、関係者の間で物議をかもしている。同番組では、先程、最高裁で軍政時代の弾圧に関する書類を全て公開することを義務づけたことを受け、空軍が証拠隠滅を図ったと指摘している。
 それによると、焼却はバイア州サルバドール市内の空軍基地の隔離された一角で行われたが、焼け残った七十八枚の書類が灰の中で見つかり同テレビ局に持ち込まれた。入手経路は秘密扱いとしている。空軍では一連の書類は一九九八年二月にリオ市のサントス・ドゥモン空港の火災で焼失したと公表していた。
 焼け残った書類には全てマル秘あるいは極秘のスタンプが押されていた。書類を鑑定したリオ連邦大学では一九六四年から一九九四年に記された弾圧の命令書や報告書で、焼却処分は十五日から九十日以前に行われたとしている。