12月16日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十五日】メントール下議(労働者党=PT)は十四日、旧パラナ州立銀議会調査委員会(CPI)の最終報告を行った。その中で、脱税、資金洗浄、不正送金、贈収賄といった容疑で九十一人が裁判所に、他数人が捜査対象として検察庁に告発された。
告発された九十一人の中には、グスターヴォ・フランコ元中銀総裁、セウソ・ピッタ元サンパウロ市長、サムエル、ミッシェル・クライン・カーザス・バイーア社長などの名前が挙げられている。
捜査対象として検察庁に告発されたのは、マルフ元サンパウロ市長、カセブ元伯銀総裁、カンジオッタ元中銀理事、シプリアーニ・トランスブラジル元社長とその妻など。不正送金の容疑があったメイレーレス中銀総裁は、証拠不十分として告発を免れた。
バーロス上議(ブラジル社会民主党=PSDB)が委員長で、メントール下議(PT)が報告者だった同CPIは、調査活動において政治的干渉を免れ得ず、証言を拒否したPTとPSDBの党員は告発を受けていない。
PSDBのリーダー、ヴィルジーリオ上議は、「政府と関係を持つ人物はすべて告発を逃れた」と述べ、カセブ元伯銀総裁とメイレーレス中銀総裁を例に挙げた。「マルフ元サンパウロ市長の調査は時間不足だったと報告したのはお粗末。メントール下議はピッタ元市長をスケープゴートに選んだ」。