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コラム 樹海

 近頃の学校の先生たちは、ちょっとおかしい。教師としての倫理観に欠けるばかりではなく、読み書き算盤の力もかなり低いらしい。教え子にいかがわしい行為をする先生もいっぱいいる。これでは生徒自身が、いや両親もが安心して子供を学校にはやれない。この他にも「君が代」と「日の丸」に反対し気勢を上げるだけの先生も多い▼昨年、わいせつ行為で処分を受けた小・中・高の先生はなんと196人であり過去最悪だった。こんな人非人は懲戒免職が当然ながら、実態は必ずしもそのようにはなっていない。勿論、107人は懲戒免職である。だが、諭旨免職19人、停職が40人、減給と戒告とがともに4人となる。そして―驚くのは、こんな破廉恥先生の犠牲になった被害者の103人が児童や教え子の生徒という事実である▼こんな醜態を教育行政の親分である文科省が黙っているわけでは、決してない。あまりの酷さに堪り兼ねて都道府県の教育委員会に「児童らに対するわいせつ行為は即、懲戒免職にすること」を要請しているのだが、これに応じたのは十二都県というお粗末さなのである。法律の上だと―こうした不埒な教師の処分権は都や県が握っているのだから、文科学省としても「どうにもなりません」と嘆息するばかりとは如何に何とも情けない▼先生らの政治活動も禁止されてはいるのだが、山梨県の民主党候補への資金集め疑惑が浮上したりといかがわしいこと続く。道徳もながらこうした面でも基礎に立ち返り鍛え直した方がいいのではないか。(遯) 

04/12/16