フェベン収容者=1200人の釈放を=ずさんな申請、検察調査へ
12月17日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】サンパウロ州当局がフェベン(少年の更生施設)収容者千二百人の釈放を画策していたことが、検察庁青少年犯罪局の調査で判明した。検察によると、百七十九件の収容者の釈放申請書が十四日にフェベンから提出された。
この件数は十一月上旬の釈放申請数の半数以上に相当し、一日の申請としては未曾有の数だったことから、検察は調査に乗り出した。その結果、サンパウロ州人権擁護局から十カ所のフェベンに対し、千二百人を上限として釈放申請書を検察に提出するよう指示があったことが明らかとなった。
毎年、年末年始を家族と過ごさせるため、犯罪者の服役期間と態度を観察して仮釈放が行われる。検察が妥当とした場合、裁判所の許可を得て釈放者が決定される。しかし検察によると、今回のフェベンの申請書は明らかに観察不足で、つじつまを合わせて必要事項が記入されていることが、一目瞭然だったという。
そのため、検察はサンパウロ州当局が収容人員の削減を目的に釈放を画策したかどうか調査すると共に、フェベンに対しては三カ月毎の観察記録提出の義務怠慢と、場合によっては公文書ねつ造で起訴するという。
一例を挙げると、街角で武器を手に数度にわたって強盗を犯し、六カ月前に逮捕された少年が、十月の観察日誌を提出したのみで、更生して社会復帰が可能として申請書が提出された。これで容認できる訳はないとして、申請は拒否され差し戻しとなった。検察は威信にかけても徹底審査を行うとの態度を示している。
サンパウロ州当局は、軽犯罪で収容期間の長い者を対象に釈放を意図したもので、千二百人という数字は誤解だと説明、例えば無免許運転や警官にさからって公務執行妨害で補導された者を対象にしたとして、暗に検察の起訴を批判し神経を逆なでした。