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公開用機密文書を検討=パラグアイ戦争は「永久機密」

12月17日(金)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十六日】軍の機密文書の公開について検討を行う機密情報調査分析委員会の初めての会合が十五日に開かれた。その中で政府が「永久機密」として保持する文書の一つに、パラグアイ戦争(一八六四―一八七〇)後の国境確定に関する文書が選ばれた。
 委員の一人によると、当時のブラジル政府は、国境を確定する審査員らを買収し、パラグアイ領土を獲得したという。また、同戦争の間にブラジル軍が働いた残虐行為を記録した文書の存在も指摘されている。
 近隣諸国との国境紛争やいくつかの貿易問題について外務省は機密の保持を求めており、パラグアイ戦争は機密保持の象徴とみなされている。「永久機密」文書の決定は同委員会に委ねられており、決定は大統領の承認を必要とする。一九六四年の軍事政権成立に関する文書の一部も、現政権と労働者党に利益とならない理由で機密を保持されるという。