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大統領の任期を6年に=サルネイ上院議長=ただし再選は認めず

12月18日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十七日】サルネイ上院議長はブラジリアで十六日、大統領の任期を五年か六年に延長し、その代わり再選は認めないとの提案を行い、上院での政策審議会に上申するとの立場を明らかにした。これと同時に、レベーロ国家政策調整局長官も同様の立場を表明したことから、ルーラ政権を支える二大人物の発言として注目されている。
 ただし、二人とも現在のルーラ大統領に適用できるかどうかは国会審議によるとしている。サルネイ議長は任期にとらわれず、問題は政策の中身だとの見解を述べたが、ルーラ大統領が当初は再選に固執しないと表明したにもかかわらず、最近は再選に意欲を示していることを受けての発言とみられている。
 いっぽうで、先の党大会で独自の大統領候補擁立決定をしたブラジル民主運動党(PMDB)は、党員である同議長の発言に唖然としている。同議長はこれまでの党内確執にさらに波紋の一石を投じた形となった。