12月21日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日】クリスマスに向けた販売では前年比でみると一括払いが増加し、ローン払いは減少したことがサンパウロ市商業協会(ACSP)の調査で判明した。
サンパウロ市で十二月初めの十五日間に一括払いによる販売は前年比で九・五%増加し、今年最も大きい伸び率を示した。一方、ローン販売は同二・八%増に留まった。一般的に一括払いはローン払いよりも低価格の商品購入に多く、こうした変化は売上げにも影響及ぼすとみられる。
景気回復により雇用と十三カ月目給与の支払いが増えたこと、基本金利が四カ月連続で上昇し、市場金利の上昇は避けられないとの見通しなどが、一括払いの増加理由と考えられている。こうした傾向は今後も続くかどうか定かではないが、消費者へのクレジット融資枠を増やしていた商店には拍子抜けの格好となった。