12月21日(火)
観て聞いて楽しんで、そして慈善事業に協力をと、今年も歌謡ファン注目のグラン紅白歌合戦が十九日午前十時から文協大講堂で開かれ、八回目を迎えた今回は白組が昨年の雪辱を遂げ優勝。優勝トロフィーは井川明キャプテンが受け取り、対戦成績は白組の五勝、赤組の三勝となった。
歌合戦はザ・フレンズ・グループ(山尾俊雄会長)主催で、今年はやすらぎホームを支援した。ザ・フレンズ・オーケストラ(蛯原忠男リーダー)の高レベルの伴奏、選り抜かれた出場歌手の熱唱に観客は酔いしれた。
審査は重田エウゾ委員長をはじめ、ザ・フレンズ・グループの島田正一名誉会長、山田賢昇ブラジル日本歌謡連盟会長、杉本麗名サンパウロ副領事、石橋隆介JICAサンパウロ支所次長、松尾治文協副会長、菊池義治援協副会長ら各界の代表三十人が行なった。
幕間に日本舞踊、太鼓ショー、阿波踊り、寸劇、応援合戦も繰り広げられ、両組は燃えに燃えて、場内は熱気ムンムン。新撰組やよさこいソーランも登場、氷川きよし、美川憲一、小林幸子あり、「かりよしの夜」「涙そうそう」など沖縄調も聞かれ、観客をたっぷり楽しませた。
また、コロニア版童謡の新曲が発表され、河合節子作詞、蛯原忠男作曲「トマトさん」など四曲が童謡歌手により披露されて注目された。
閉会式で支援金を贈られた坂本盛男やすらぎホーム経営委員長は「大勢の皆様方の芸能奉仕活動に深く感謝いたします」と感謝していた。
この歌合戦は半年前に実行委員会を結成し、準備と練習を積み重ねてきた。その成果は見事だった。