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伯軍のハイチ撤退を示唆=アモリン外相=国際支援停滞を批判=「アナン国連事務総長は怠慢」

12月22日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】ハイチを訪問したアモリン外相は二十日、ポルト・プリンシペで記者会見を行い、国際社会からの経済および人道支援が約束に反してこのまま停滞するなら、最後の手段としてブラジル平和維持軍の撤退もあり得るとの態度を明らかにした。
 しかし、この手段はブラジルの本意ではなく、ハイチ情勢にそっぽを向いている国際社会の目を向けさせるためのもので、基本的に来年九月から十二月の間に予定されている大統領および国会議員の選挙まで、平和維持軍を駐留させる方針は変えたくないとしている。
 外相は国際間で取り決められた十三億ドルの無償援助にふれ、今年六月にワシントン会議で決議され、その第一陣の一億五千万ドルの供与が許可されたと聞いたが、その金がどこにあるのか不明だと発言。また国連のアナン事務総長を怠慢と決めつけ、ハイチの人道支援協力資金として、世銀と米州開発銀行から六百万ドルを借り受ける約束をしながら実行に移していないと非難した。
 また、ブラジルは孤軍奮闘までして何枚ハイチに固執するのかとの記者団の質問に対して、ブラジルは少なからず貧困や国情不安を経験していることから、その経験を活かして親身になって救済援助ができると外相は言及した。さらにその地域のリーダー国がイニシアティブを取るのが重要だとし、ブラジルが国連安全保障理事会の常任理事国入りに立候補している重要性を示唆した。
 同外相は同日、暫定政府首脳と共に、教育と農業支援のプロジェクトに署名した。農業ではマンジョッカ生産とカジュ―・ナッツ栽培へ全面協力し、それぞれ十一万九千ドル、十二万一千ドルを投資する。また教育では三万五千人の学童を対象として機関の充実のために、世銀から七十八万九千ドル、ブラジルから三十万ドルを供与する。
 さらに、ハイチは世銀に対し三千万ドルの融資のこげ付きがあって追加融資を受けられないため、ブラジルが裏書保証をして新たに六千万ドルの融資交渉を行うことを取り決めた。同外相はブラジルが提供を約束した一万五千個の学用品キットの一部二百個を持参し、学童らに配布した。

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