「R」で始まる名を持つことがサッカー界の頂点に立つ条件なのか。
二十日決まった国際サッカー連盟の年間最優秀選手に、ブラジル代表のロナウジーニョ・ガウーショが選ばれた。
その技術と活躍ぶりから選出は当然だったが、奇妙な偶然に思わず注目した。ロナウジーニョを始め、これまでブラジルからは受賞したロマーリオ、リヴァウド、ロナウドはいずれも頭文字が「R」。おまけに全員がバルセロナ(スペイン)所属時に栄冠を受けていることまで共通する。
その天然資源同様、クラッキ(名手)を次々に生み出すブラジル。そして今、偉大なる「R」の系譜を受け継ぐ男がサントスにいる。「ドリブルの王」の異名を持つFWロビーニョだ。
来季から欧州の名門クラブに移籍が噂される若き天才ドリブラー。世界の頂点が一歩一歩近づいている。(記)
04/12/23