12月24日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】年末年始の休暇とナタルの帰郷などで旅行シーズンとなり、空港はにぎわいを見せているが、オーバーブッキングが改めて問題となっている。オーバーブッキングは航空会社が搭乗定員以上に航空券を発券することで、当然定員に達すると取り残されることになる。
サンパウロ市クンビッカ空港では十七日にこの事態が続発し、混乱に陥った。TAMとヴァリグ航空の北東部方面のフォルタレーザ、ナタル、マセイオー、アラカジュー、レシフェ行きが満員で飛び立った。空港には航空券を片手に途方にくれる人やカウンターの係員に詰め寄る人でごった返した。TAMではそれらの人々に違約金二百レアルを支払うと共に、次便の席を確約していた。
民間航空局(DAC)はオーバーブッキングを禁止しているが、航空会社では常識となっているという。通常の定期便は定員に達するのはまれで、発券はチェックされていない。ヴァリグ航空の場合、昨年百二十万人の搭乗客が予約便に乗らなかった。航空券は有効なので、他の便を利用できる。この際ペナルティーはほとんど課せられない。混雑する時期は早めに空港に行くことが賢明だ。