12月25日(土)
名将がサントス残留――。去就が注目されていたサントスのヴァンデルレイ・ルシェンブルゴ監督が二十二日、チーム残留を決めた。コリンチアンスから好条件でのオファーを受けていたため、一時は移籍が確実と見られていたが、来年度のリベルタドーレス杯出場権を得ているサントスで同杯を戦うことを選択した。
昨年、クルゼイロをブラジル選手権で初優勝に導いたルシェンブルゴは、今季途中でサントスに移籍。開幕当初二十位に低迷した同チームを見事優勝へと押し上げた。監督として通算五度目の優勝は最多で、国内では「優勝引受人」として最高の評価を得ている。
イラン企業をスポンサーに、大型補強を進めるコリンチアンスは月額五十五万レアルで引き抜きを考えていたが、南米クラブで最高の権威を誇るリベルタドーレス杯は、ルシェンブルゴが手にしていない数少ないタイトルだけに、同杯を目指して残留を決めた。「リベルタドーレス杯を取れば、クラブ世界選手権に出場できる。それが私の大きな目標」と語ったルシェンブルゴ。来年もサントスの活躍が期待できそうだ。