1月5日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】ブラジルは〇四年、九百四十万トンのパルプを生産した。これだけの成果を上げた裏には、コスト削減に挑戦した多数の技術者のたゆまぬ努力があった。
試行錯誤の結果、一技術を開発すると莫大なローヤリティがドルで入る。アレリックス社は新種ユーカリプトで三種類の原種を開発。繊維抽出の妨げとなるリグニンの少ない品種は、同量の木材からパルプを一二%多く生産できる。
パルプ生産各社は、遺伝子組み換えによる新種開発に忙しい。しかし、バイオ安全法が承認されていない現在、植林はできない。ユーカリプトとえんどう豆の遺伝子を組み合わせた新種は、パルプの豊富な提供を期待されつつ、〇五年に試植される。