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FTAAはブラジルに不利=対米輸出、輸入ほど伸びず=重要な非関税障壁の撤廃

1月8日(土)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙七日】米州自由貿易圏(FTAA)が創設された場合、米国からブラジルへの輸入額は二十二億ドル増加するが、米国への輸出額は十二億ドルの増加に留まることが応用経済研究院(Ipea)の調査により明らかとなった。
 輸出と輸入の増加を品目別でみると、輸出は靴(二五・九%)、粗砂糖(二二・九%)、オレンジジュース(一三・六%)、その他砂糖類(一一・三%)、鉄鋼(七・三%)が、輸入は機械類(三八・三%)、化学製品(一八・一%)、プラスチック・ゴム(一七・七%)、金属類(七・四%)が大きく伸びる。開発省のデータによると、二〇〇四年にブラジルから米国への輸出額は二百三億ドル、輸入額は百十五億ドルとなっている。
 十億ドルに上る輸出と輸入の差額はさらに広がる可能性がある。農産品の一部を対象とする非関税障壁が撤廃されるとはかぎらないからだ。この調査では、FTAA創設に伴う障壁の撤廃が前提となっているが、非関税障壁の撤廃には米国議会の承認が必要で、困難も予想される。
 また、鉄鋼製品やケイ素に対しては、反ダンピング法が適用され、米国への輸入が制限されている。この障壁が廃止されなければ、調査で予想されている増加分は一〇・二%減少するが、現在のところ米国側は適用をやめることはないと表明している。
 非関税障壁撤廃の重要性を米国に認識させることも、この調査の目的の一つで、こうした障壁の撤廃による輸出の増加分は五億三千百万ドルに相当する。残り六億六千九百万ドルは関税撤廃の結果による。
 工業製品を中心とする米国製品の輸入増加について、専門家らはブラジル製品の国際競争力の低さを指摘する。国際競争力の高いブラジル農産物の輸出増加と逆のことが、工業製品について起こる。FTAA創設で中南米諸国は工業製品の市場を開放しなければならない。メルコスルとEUの自由貿易協定についても同様の現象が起きるとみられる。
 FTAA創設の期限は今月とされていたが、交渉は昨年に中断されている。メルコスルは米国市場へのアクセスを最大限求めているのに対し、米国はサービス、知的所有権、政府購入といった分野の市場開放を条件に一歩も譲らないことなどが、交渉の進展を妨げている。

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