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スポーツ感覚のヨーヨーがブーム=火付け役は日系の若者=競技者700人 全伯大会も

1月8日(土)

 日本やアメリカの若者を中心に流行しているスポーツ感覚のヨーヨーが、ここ数年ブラジルでもにわかに盛り上がりを見せている。
 このブームの火付け役は、松永ラファエラルさん(27)、横田ロドリゴさん(21)ら日系の若者たちだ。
 二人は三世で、松永さんは一昨年アメリカのフロリダで行われたヨーヨー世界大会で優勝するなど実力者、ロドリゴさんもブラジル大会のチャンピオンで、ともにアメリカのヨーヨー製造会社DUNCANの公認メンバーだ。
 昨年十二月中旬にはサンパウロ市内で初のブラジル南部七州の地区体会も開催され、非日系の若者を中心に二十六人が参加。観客は三百人を越えた。アメリカやブラジルのヨーヨー会社が賞品を提供した。
 大会では競技者が自分で選んだ今時のダンスミュージックに合わせて技を披露する。競技者の服装もキャップを被り、大きめのシャツに、ダボダボのズボンをはき、まさに今風だ。
 難易度の高い演技には会場から大きな拍手と歓声が沸いた。子供に連れられて大会を見に来たというパウロ・カスチリオさん(28)は「初めてみたけど、かっこいいね。僕もやろうかな」と興味津々。息子のカアン君(10)も熱心に見入っていた。
 「子供の頃にやっていたのを思い出し遊び始めたら、いつのまにか夢中になりだしました」と松永さん。当時、既にヨーヨーが流行していた日本のビデオを見るなどして本格的にやるようになったのは、四年ほど前。今でこそ全伯に七百人の競技者がいると言われているが、当時は松永さんらしかいなかった。
 横田さんは二〇〇二年の三月からJICAの日本語研修制度を利用し、半年間広島で暮らした。「日本ではみんな一日四時間ぐらい練習していた。それに刺激を受けて僕ももっとやりたいという気持ちになった」。帰国直前には東京の玩具屋主催のヨーヨー大会に参加。三位入賞を果たした。
 三年前から毎年三月ヨーヨーの全伯大会を開催している。一年目は十八人だった参加者も、四十人、七十人と年々倍増。横田さんは「もっとコンテストをやっていきたい」と語る。「みんなが真面目に練習して、向上心をもってもらいたいから。そして、プレーヤーの数も増やしたい」。