日本もやっと女性天皇を認めそうな―そんな気配がし始めた。読売新聞の報道によると、小泉内閣は近く「皇室典範」の改正に取り組み、新しい皇室を目指しているらしい。まだ「女性天皇を認める」の条文が明らかになってはいないけれども全体の流れとしては「容認する」を前提にしているし、将来的には「女性天皇」も決して夢ではなくなったのが嬉しい▼世論調査によっても、国民の大半は「女性天皇」に賛成だし、政治家ら諸公も支持派が多い。小泉首相は大のフエミニシトとして知られるているし、勿論のこと大賛成なのは言うまでもない。歴代にも推古天皇を初め八人の女性天皇がいて活躍しているのはご承知の通りである。まあ、孝謙天皇のように僧・道鏡を寵愛しいささか醜態を演じた方もおいでだが、こうしたケースは全くの例外としたい▼無論―反対論もかなり根強い。日本の皇室は父系が伝統であり、女性が天皇に即位するのは本来の道ではなく「異例なのだ」と説く。確かに今上陛下は第百二十五代であり、このうち八人だけが女性天皇なのであるから「男系」なのは間違いない。が、これは古来からの伝統でありとりわけ皇室にだけ当てはめるのには無理な気もするし世は二十一世紀の「女性の時代」なのだから―ご納得戴ければと思う▼ちなみに日本の皇室は世界一の歴史を誇る名門なのである。神武天皇は神話の話らしいけれども、紀元前660年に初代の天皇になったのである。以後―連綿と歴史を生き抜き今日に至る皇室のためにも「女性天皇」は是非とも認めたい。 (遯)
05/1/8