1月11日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】ブラジル有数の名門サンパウロ総合大学の入学試験「フベスチ」の二次試験が九日に始まった。十一日までの三日間通して行われる。これには三万一千百九十五人が、定員九千九百四十七の狭き門に挑んだ。このうち九千五百六十七人がサンパウロ総合大学の各科および分校に、二百三十人がサンタ・カーザ病院付属、百五十人が軍警アカデミーに振り分けられる。
初日の九日は国語であるポルトガル語のテストだった。受験生の多くは、意外と易しかったと手応えを感じた様子で、受験場に入った時の緊張でこわばった表情と打って変った、すっきりした面持ちで会場を後にした。大学側によると、第一次試験と合わせ、今回も公立校の教育レベルに合わせて出題したという。
タトゥアペ区の試験場で、今回唯一の遅刻者があった。十九才の女子学生はバスに乗り遅れて十五分遅刻。しっかりと関ざされた門の外で涙にくれていた。また緊張のあまり、同伴した母親の手を入場するまで最後まで離さなかった受験生の姿も。