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執務室改装などに580万R$=野党からの突き上げ必至

1月14日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】大統領府は、大統領および各大臣、特別補佐官などの執務室と大統領官邸の改装等に五百八十万レアルを充当し、工事を始めると発表した。工事の内訳は十一日と十二日の両日にわたりジアーリオ・オフィシアル(官報)で公表された。
 この中には四十台の新車購入費も含まれている。また五千六百万ドル強の価格で購入した大統領専用機が十四日、最終点検を終えてブラジリアに到着するのと合せ、関係者らは野党からの突き上げは避けられないとの見方を示している。
 官報によると、執務室の仕切り、防音設備、電気や水道設備の改装費として、建材と工事費を合わせて約二百二十六万レアル、図書館整備に約五十万レアル、ソフトウエアなどIT設備を含む近代化に約三十万レアルとなっている。このほか大統領官邸の改装工事については適宜、工事毎に支出するという。
 このほか入札による新車四十台の購入(総額二百二十万レアル)が発表された。内訳はGM社のベクトラなどの乗用車三十台、ホンダ社のオートバイ四台、ベンツ社の大型バス一台、このほかトラック三台、マイクロバス一台。
 大統領報道官は、全て正規の入札で決定したもので、工事は改修ではなく、維持のためのものと説明している。また車については執務上不可欠で、バスやトラックは事務官の送迎や書類の運搬用だとしている。
 大統領専用機はフランス製で、アメリカのダラスで点検を受けていた。機内にはシャワーのほか、最新IT機器が整っている。ブラジリアからパリ、ニューヨークまでをノンストップで飛行可能。大統領の初飛行は十九日のアマゾナス州訪問となる。