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ルーラ大統領=「裕福な人間は喜ばない」=貧困学生への奨学金制度裁可
1月15日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十四日】十一万二千人の学生が奨学金の恩恵を受ける「全ての人に大学計画(ProUni)」を裁可したルーラ大統領は十三日、貧しい人間の大学進は、裕福な人間を喜ばさないと発言した。
「ブラジルはいつもそうだ。貧しい人間がたった一ミリでも前進すると、自分たちが一ミリ後退したわけでもないのに気を悪くする裕福な人間がいる。二、三十年前にProUniが策定されず、今それがあるのは、ブラジルで初めて大学を出ていない大統領と副大統領が就任したからだ」とルーラ大統領は述べた。
「ProUni以前には、大学進学のチャンスがなかった。退任すれば、私とアレンカール副大統領は奨学生になれるだろう。だがそうなれば、大統領だったからなれたんだと裕福な人たちは言うだろう」。
同計画は、税金の一部を私立大学から免除することを条件に、貧しい学生に奨学金を支給するというもの。大学は、初年度は定員の一〇%、二年目以降は八・五%を奨学生に割り当てなければならない。奨学金は家族の月収が三百九十レアルの奨学生には全額、七百八十レアル以下には半額支給される。奨学生は全国高等教育試験(Enem)で四五点以上の成績を必要とする。
一方、私立大学関係者の一部は、この計画には強いイデオロギー色がみられ、私立大学の自立性を完全に奪うものだとして反対の立場を示している。