1月20日(木)
【既報関連】日本語を学ぶ子どもたちが三泊四日を共に過ごす、第六回「日本語ふれあいセミナー(全伯少年少女交流合宿)」が、十八日から北海道交流センターでスタートした。初めてパラグァイとボリヴィアからも参加。百十九人の子どもたちは、十人または九人ずつ十二グループに分かれて行動し、協調性、自主性、責任感を養う。各グループのリーダーに意気込みを聞いた。
「友達を作りたい」、「日本語をたくさん話したい」などの声が最も多い。佃あゆみさん(15、イグアスー日本語学校)は「自分の語学力がどれくらいか試したい」と力強く話す。何度も参加している子たちは、これまでに親しくなった友達との再会が楽しみな様子。参加四度目の伊藤しょういちさん(17、ひまわり学園)は、セミナー終了後も誕生日パーティなどを通してメンバーとの交流を続けている。
ダニエル・チビリサさん(16、カンピーナス文協日語校)は「話すのはできるが、聞くのが苦手なので、勉強したい。日本についてもっと知りたい」と意欲的。期間中、子どもたちは、餅つきや墨絵などの日本文化を体験、日系企業(ヤクルト工場)見学、日本語を使った社会勉強も行なう。土屋あきなタイースさん(16、ひまわり学園)は、初めて体験するおもち作りに興味津々だ。
他国の子と交流できるのも今回の魅力の一つ。パラグァイから初参加の森貝あきかずさん(16、イグアスー日本語学校)は「サンパウロをいろいろ知りたい。メトロに乗るのも楽しみ。同じ日系人がどんな生活をしているのかについて知りたい」という。三浦えりかさん(15、エルカルナシオン日本語学校)は「三ヵ国の日系の子どもたちが、一つの言葉を通じて交流し、勉強し、遊ぶのはとても楽しみ」と期待を寄せている。