歯科、福祉部を含めると、援協診療所に毎月七千人~八千人が訪れる。文協ビルの中で、来訪者数が最多であるのは間違い。日系人との接触が最も多いとも言えそうだ。
病院だから、若い人よりは高齢者の姿が目立つ。和井武一援協会長は「来診者のほとんどが、五十歳以上の人ですかね」とみている。
同診療所のメリットはもちろん、東洋人街に立地して地下鉄駅からも近く、日系人に利便性が高いことだ。援協は患者の声に耳を傾けなければならない立場にある。
だから、日伯総合センターをレオポルジーナに建設する案が出たとき、移転には否定的な考えになるわけだ。「患者さんに、苦を強いることは出来ない」と和井会長。
「まあ、地下で診察するのはちょっと失礼」とも考えているようだが。 (古)
05/1/20