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コンドーム工場新設へ=年1億個自給で外貨節約=アクレ州

1月21日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十七日】連邦政府は十六日、アマゾン地域のアクレ州で天然ゴムを原料とするコンドームの工場を建設することを明らかにした。新工場の建設予算は約三千万レアルで、生産目標は年間一億個、二〇〇六年の稼動を目途としている。
 原料のゴムは、同州の自然保全区域にあるゴム樹の樹液を採取して使用する。現在世界のコンドームは東南アジアのゴム園で採取したゴムで生産されている。ブラジルでは保健省が年六億個を輸入して無料配布しており、カーニバル期間のみで一億個が配布されている。
 アクレ州企画開発局では新工場建設の発表にともない、輸入の六分の一を自給できることで外貨の節約となるほか、五百人の新規雇用や、ゴム採取人の労働確保につながる経済効果のほか、環境保全が維持できるとしている。コンドームの試作品はラボテストで合格し、サンプルは「アマゾン製天然コンドーム」と印されて配布された。