1月21日(金)
日系企業の活躍を子供たちに肌で感じてもらいたい──。現在開催中の第六回日本語ふれあいセミナー(谷広海理事長)が十九日、ロレーナ市のヤクルト工場を見学。参加した十二歳~十六歳の生徒百二十人は、製造工程をみるなどした。
同工場は、規模(十三万坪)と容器製造の生産能力の二つで、海外支店中トップ。二万四千リットルの培養タンクなどが並んでいる光景を目の前に、生徒らは感嘆の声を挙げていた。
ブラジル社会に貢献している日系企業を知ってもらおうと、第三回目から企画しているもの。これまで東山、トヨタ、パナソニックを回った。ヤクルトは同セミナーの協賛企業の一つで同社製品を無料で提供しており、子供たちにとって馴染みの深い企業でもある。
同工場がオープンしたのは、九九年。主力の「ヤクルト」を始め、「ヤクルト40」やジュースを生産している。この日、ヤクルトは百五十万本を目標にラインが動いていた。脱脂乳と脱脂粉乳を半々程度に混合させて原料をつくるのが、ブラジルの特徴だそうだ。
「商品の名前は前々から知っていたけど、実際に飲んだのは初めてなんです」と感激するパラグアイの生徒も見られた。
日下野良武日本語センター副理事長は「参加している子供たちも、もう少しで就職を考える年齢になります。その時、日系企業の名前が頭に浮かんでくれれば幸いです」と話していた。