1月22日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】パロッシ財務相はブラジリアで二十日、今回の基本金利引き上げの措置は、中銀の正当な判断だとする見解を示した。プラナルト宮での共同記者会見で明らかにしたもので、加えて通貨政策委員会(COPON)の決定は当を得ており、政府としては今後も同委員会の決定を尊重していくとの立場を強調した。
金利引き上げについては各方面からの反発はあるが、政府としてはそれぞれの非難に対して耳を傾ける用意はあるとしながら、目先にとらわれず長期的視野に立つのが肝要だと述べた。現に二〇〇四年は四回にわたる金利引き上げを敢行したにもかかわらず、十八年間で最高の経済成長となり、とくにサンパウロ州では史上最高を記録したとし、「私の生涯でこれ以上の経済成長は望めないだろう」と語った。
また中銀については、歴史的なインフレという巨悪が立ちはだかっているのを忘れてはならないとし、インフレ抑制の努力に理解を示し、一方、ドル安については、変動相場制を取っている以上、買い支えなどの介入手段を講じる意向はないとの立場を明らかにした。