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大阪から行政視察 松田力市議会副議長=日系議員らとも懇談=サンパウロ市

1月27日(木)

 サンパウロ市の都市行政などを視察中の松田力市議会副議長はブラジル滞在最終日となる二十六日午前、サンパウロ市議会にロベルト・トリプリ市議会副議長を訪問し、姉妹都市関係の強化などをテーマに話し合った。
 二十四日にはサンパウロ市役所で住宅局長らからサンパウロ市内の住宅事情やファヴェーラ対策などについて説明を受けた松田副議長と武井幸雄建設部長。ロベルト市議会副議長や野村アウレリオ、ウイリアム・ウー両市議らも同席する中、三十五周年を迎えたサンパウロと大阪の姉妹都市関係などについて理解を深めた。ロベルト副議長は「サンパウロ市議会には四人も日系議員がいるので、今後ももっと日本との関係を深めたい」などと強調した。
 また、二十四日夜に行われたサンパウロ大阪姉妹都市委員会(高木ラウル委員長)主催の歓迎会には野村ジオゴ元連邦下議や神谷牛太郎市議、池崎博文リベルダーデ文化福祉協会長ら日系政財界の重鎮も出席。大阪府出身の丸山次郎聖総領事館首席領事も顔を並べた。
 冒頭、野村元下議が「ブラジル式の乾杯で」と音頭を取り、松田副議長の来伯を歓迎。また、大阪府がブラジル総領事館の誘致に名乗りをあげていることについて野村元下議は、「単にデカセギが多いことが浜松有利に傾くわけではない。大阪には都市の格がある」などと日本第二の都市に総領事館を置くメリットを語った。
 約二時間に渡って、様々な話題で盛り上がった後、松田副議長は「同じ日本の血を引く日系の皆さんとアミーゴになれてよかった。帰国後はすぐに関市長に総領事館誘致に力を入れるよう進言したい」と感激気味に語ると大きな拍手が沸き起こった。
 ブラジル式での乾杯とは対照的に締めの音頭は武井建設部長が「大阪締め」を披露。大阪独特の手拍子を一同に紹介し、和気あいあいとした雰囲気で歓迎会を終えた。