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ロナウド選手、一役買う=人質解放をテレビで訴え

1月28日(金)

 【エスタード・デ・ダンパウロ二十七日】イラクで拉致されたブラジル人ジョアン・ジョゼー・デ・バスコンセロ・JR氏の解放に向けて、サッカーのブラジル代表ロナウド選手が一役買って出た。
 同選手は拉致した武装勢力に対し早期解放を求めるビデオを収録、映像は二十七日にもアラブ系テレビで放映される。拉致された家族は、武装集団は若者が多く、世界的アイドルのロナウド選手の呼びかけだと応じてくれるのではと期待している。被害者の妹二人もビデオを送ることになっている。
 大統領府ではロナウド選手に協力を求めたことを認め、さらにロナウジーニョ・ガウーショやペレー選手にも同様の協力を依頼したことを明らかにした。政府内では可能な事は全て行うとし、武装集団内にはサッカーファンが多いと聞いているので、その心情に訴えたいとしている。またイラク侵攻には賛同しておらず、またブラジルにはアラブ系コロニアが多いことも強調したい考えだ。
 被害者の弟によると「拉致された兄は帰国する度にロナウドのユニフォームを買い集めていた」とし、「これがイラク人にお土産として一番喜ばれる」と語っていたという。