1月28日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】スーパーマーケット業界は昨年の好況を受けて新店舗の支店を建設する計画を打ち出した。業界専門誌のランド・グループが七千社を調査して発表する年次報告が明らかにしたところによると、今年は二十七社が八十二カ所に新店舗を建設する計画だという。
二〇〇三年は二十九店、昨年は二十一店にとどまったが、今年はその四倍に相当する。これによる投資総額は四億レアルと見積もられている。これは売り場面積のみで、付随する土地、機械類、倉庫、駐車場、事務所などは含まれていない。拡張による新規雇用は一万三千人に達し、一平米あたり一人の割合となる。
支店網拡張は過去二年間大手に限られていたが、今年は中小スーパーも取り組む気運を示している。大手のポン・デ・アスーカル(グループ)、カルフール、ウォルマートがそれぞれ二十一店、十二店、十店で、残り半数は中小スーパーで占められている。なかには小規模といわれるフェデルゾニやスーペルマイアもそれぞれ二店舗の新設を打ち出している。この二社は二年間現状維持で営業してきた。
全国スーパーマーケット協会によると、〇三年の売り上げは前年比四・五%の減少をみて過去数年で最悪の状況だったが、昨年は二・五七%増加して九百七十七億レアルになったという。最大の原因は景気回復による市民の所得増加だとしている。さらに今年は二%から二・五%の増加が見込まれ、一千億レアルの流通規模になると予測している。