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静岡の老舗お茶問屋=タヒボ茶調査に来伯

1月28日(金)

 静岡市内で明治時代から続くお茶問屋の老舗「井上商店」を経営する井上義幸さん(52)がガンなどに効くといわれるタヒボ茶の研究のため、来伯。二十四日にニッケイ新聞社を訪問した。
 タヒボの原木は、ブラジルで「イペー・ロッショ」と呼ばれるノウゼンカズラ科タペブイア属の植物で、アマゾン流域に自生、直径一メートル、高さ四十メートルにも及ぶ。約千五百年前から現地のインジオらがこの木の皮を煎じたお茶を飲み、ガンなど様々な病気に効能があるとして、近年注目を集めつつある。
 日本ではまだ流通していないこのタヒボ茶を普及させる方法を探ろうと、井上さんは来伯を決意。古くからの知り合いでブラジルに人脈を持つ納屋宣雄さんの協力を得て、マットグロッソ州などで現地調査を行なうという。「まずは日本でいわれているデータが本当なのかなどをこの目で確かめたい」と井上さん。その上でどのような形で商品化するかどうかなどを検討するために、再来年度内にも来伯する予定だ。