2月1日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙三十日】ブラジルの輸出額は二〇〇四年に過去最高の九百六十五億ドルを記録したが、〇五年は一千億ドルに達するとアナリストらはみる。ドル安、世界経済の減速、輸出の約四割を占める農産物価格の下落にもかかわらずだ。
コンサルタント会社、MSConsultのエコノミスト、シウヴェイラ氏によると、〇五年に前年比で消費財の輸出は七・五%、資本財は七・一%、石油と派生製品は一〇・六%増加するという。一方、農産物は八・五%減少するが、機械類と消費財の輸出増加が他の分野をカバーすると同氏は予想する。
同じくコンサルタント会社のGRCVisaoは〇四年のブラジルの主要輸出国である、米国、EU諸国、アルゼンチン、中国、チリ、日本の予想経済成長率を調査。その結果、これらの国々は今年平均三・九%成長し、ドル相場が一ドル二・七〇レアルのレベルを保てば、輸出額は千二億ドルに達するとみている。中国はGDPが七%成長し、同国への輸出は二一・六%増えるという予想だ。
しかし、米国の金利引上げをはじめとする要因で世界経済が減速した場合には、ブラジルの輸出は二・六%しか伸びず、輸出額は九百九十億ドルに留まるという悲観的シナリオも描かれている。