2月2日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙一日】ポルトアレグレ市で先月二十五日から開催されていた第五回世界社会フォーラムが三十一日、三百五十二の提案の発表後、閉幕した。
提案の中には、国連、国際通貨基金(IMF)、世界貿易機関(WTO)といった国際機関の民主化や貧困撲滅に向けた国際的運動が含まれる。理論に偏り具体性に欠けるとの批判を受けてきた同フォーラムの主催者は、こうした討論の結果をサイトに掲載することを決定した(WWW.forumsocialmundial.org.br)。
ハイチに駐留するブラジル軍の撤退を求めた提案や、チームの決定へのサポーターのさらなる参加を目指した「サッカーの民主化」、人々に新しいパラダイムを説明する「芸術を通じた意識の変容」といった一風変わった提案も行われた。
同フォーラムには、世界百三十五カ国から十五万五千人が参加。そのうち三万五千人がキャンプを張った若者たちだった。今年三月には二〇〇六年の次回開催地が決定される。南米諸国の中では、ベネズエラが第一候補に挙げられている。国際機関からは、国連だけが同フォーラムに代表を送った。