2月2日(水)
【ヴェージャ誌】グリーンハルフ下議とギマランエス下議は、なぜ下院議長の役職にこだわるのか。大統領は閣僚には命令するが、下院議長には礼を正してお願いするという。それほど下議らが羨望の的とする議長の座とは何か。
下院議長は伝統として各党が指名し、より多くの支持票を得られる下議が就任する。PTが候補を募ったところ、PTから十一人が名乗り出た。それで党執行部が信用度を判断して、グリーンハルフ下議に絞った。しかし、問題はそんなに簡単ではなかった。
クーニャ前議長が、オザスコ市から下議選に立候補したときは無名の人だった。幸運にも下院議長の座を射止めると、二年間で一躍有名人になった。次はサンパウロ州知事に食指を動かしている。閣僚なんて小さいらしい。下院議長は政局を拱手傍観でき、事と場合によっては邪魔できる立場にもある。
法案を審議するしないは、下院議長の胸先三寸にある。下院議長の機嫌が悪ければ、国家の一大事といえども棚上げされる。下議の上程案は〇四年に六法案しか承認されなかったのに、政府案は百法案が通過した。政策運営には、下院議長の協力は欠かせない切り札だ。
下院議長の特権は、まだある。上程案の法令基準に関する審議時間は、下院議長の一存にかかる。ルイス下議の議員権剥奪審議は、アッという間のスピード審議だった。コレイア下議のガソリン・マフィアへの関与審議は六カ月にわたり、いまだに結論が出ていない。政府は、下院議長に一目置く。これを権限と呼ぶ。
下院議長と下議の座を比較したら、月とスッポン。下院議長の公邸は、パラノア湖畔の一等地で九千平方メートルの広大で豪華な敷地にある。二十一人の執事と料理人、運転手、庭師、ガードマンにかしづかれ、まるで王侯待遇だ。
継子扱いのギマランエス下議はルーラ大統領の下議時代、議員宿舎の同室にぶち込まれ、裸で飲み交わした仲だ。ルーラ下議が大統領に昇格したから「親しき仲にも礼儀あり」と、水臭いことをいうか。同下議は酒癖が悪いと大統領から咎められた。
ニューヨーク・タイムズの記者から、酒癖の悪い大統領に家庭教育を施した母親の顔が見たいと言われ、大統領は激怒した。そして、同記者を国外追放にし、世界のマスコミからひんしゅくをかった。ギマランエス下議はいう。酒癖が悪いのはいったい誰か。